2020-07-21 「叫び」 誰もが終わりに向かっている 終わりがいつかは知らされていない 時間は常に進んでいる 時間は常に運んでいる 誰もが終わりへと運ばれている 痛みを感じると終わりを感じる 終わりを感じると生きていると知る 時に痛みさえ愛な気がした 画面に噛まれ徘徊する命 テクノロジーによって人生は壮大な 暇つぶしになった 通電した脳を持つヒト型ロボットが 日々演技をして 時々念じている 停止装置の壊れたロボットにとって 正義は自らを指す言葉らしい 脈打つ心臓のように繰り返されてきた生命 命の巣立つ瞬間を朽ち果てるまで繰り返す それだけでいいはずだった